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なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠(とうげ)の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。
宮沢賢治 銀河鉄道の夜 (via nobabaclip)
森山が26歳の時に知り合って3年間ほど付き合った3歳年上の女性の思い出を書いている。当時森山はすでに妻子がいたが、仕事のために東京に事務所を借りて住んでいて、彼女と深く付き合った。森山が29歳のとき、ある賞の新人賞をもらった。いつも金欠病だった森山はよく彼女にフィルム代や印画紙代を出してもらっていた。それで賞をもらったあと、やや改まった感じでひとことお礼を言った。「別れてしばらくたった頃S子から最後の手紙が届き、いろいろと気持ちの整理を済ませたなどと書いてあり、終わりの方に、アナタから賞のお礼を言われたときが二人の時間のなかでいちばんうれしく、もうあれで充分でした、といった意味のことが記されていた」。
18年後、ふと乗った電車が停まった駅が昔彼女が住んでいた駅名だった。思わず降りて、昔彼女が住んでいたアパートへ行ってみる。「階段に錆びて並ぶ郵便受けのひとつに、まぎれもなくS子の名前があった」。
Eiji Ohashi aka 大橋英児 (Japanese, b. 1955, Wakkanai, Hokkaido, Japan) - For years Eiji Ohashi has been capturing Japan through its lonely Vending Machines at Night and during Snowstorms. Photography




